海外住宅、日本の住宅と比べてよかった点

文化や言語が日本と海外で違うように、住宅も日本と海外では大きく違うところがあります。
その大きな違いの一つに、築年数とマテリアルの違いがあるのではないかと思います。

 

日本の昔の住宅は、木造でしたので、地震やそれに伴う火災などで失われてしまうことが多かったと思います。しかし、ヨーロッパなどの海外の住宅は石造りでできており、また地震も日本のように頻繁に起こらないので、何百年前の建物が今でも普通に住宅として使われているのです。

 

わたしが現在住んでいるオーストリアの住宅も、こちらで言えば「新しい」建物ですが、1900年代に建てられた石造りの住宅です。
日本の住宅と比べて、利点、欠点両方ありますが、今回は利点についてお話ししたいと思います。

 

ヨーロッパの古い石造りの建物の利点は、まずその空間の広さです。天井の高さが4メートルほどありますので、住居の面積が少なくても、広々とくらすことができます。また、建物が厚い石でできているため、防音性に優れていますし、保温性にも優れています。日本ではマテリアルではなく、技術で高気密断熱性を可能した輸入住宅がありますが、どちらが良いとは一概には言えませんね。

面倒だったガスのスイッチ

スペインやメキシコに住んでいる時に、「日本の住宅というのは本当に手間の内容な設計になっているな」と感じたものです。
その理由はボイラーです。

お湯を出したい時、それにガスを使いたい時には、必ずボイラーがオンになっていなければいけないのが、ヨーロッパや中南米では一般的なスタイルです。
これをつけっぱなしにしておく人も多いのですが、そうすると、当然、ボイラーと接続されているガスタンクの消費量が減ります。

プロパン式の場合、これが切れると、ガス屋さんに来てもらいますし、お金もかかるので、私はこれを1回使うたびにつけては消しを繰り返していました。

ボイラーが屋内にあればまだ良いのですが、屋外にある時には、いちいち外に行ってそれをつけるのが面倒でした。
そして、ガスタンクが切れた時に、道端でガス屋さんをつかまえなければいけないというのは、出勤前など、かなり焦る状況なのです。

出来るだけその回数を減らすためにガスを節約するのが大変でした。
外国風の家に憧れがありましたが、日本で輸入住宅を建てるのが最善かと思います。